中筋 純 Jun Nakasuji
写真家。1966年生まれ。2007年よりチェルノブイリ、2012年より福島原発事故被災地を取材。定点観測の手法を用い移り行く現地の風景を記録している。2023年、福島第一原発から北に17キロ、福島県南相馬市に私設美術館を建設。原発事故をアートを用いて伝承する活動を始め現地視察のコーディネーションも手がけている。
藤田 望人 Nozomi Fujita
2001年大分県生まれ。文字を好み、描き続けたり、描いたかと思うと惜しみなく破り、それらをコラージュする制作スタイル。
2019 AFAFアジア福岡アートフェア新人公募展入選
2020 HERALBONY ArtHandkerchifeAWARD2021授賞
2020 第1回アートパラ深川大賞審査員特別賞
2023 日本橋三越350周年異彩の百貨店キービジュアル起用
2024 スターバックスコーヒー渋谷TSUTAYA店作品提供
(「みんなといっしょ」シリーズより)
[展示用コピー]
会田 誠 Makoto Aida
1965年新潟県生まれ。1991年東京藝術大学大学院美術研究科修了。社会や歴史、現代と近代以前、西洋と東洋の境界を自由に往来し、常識にとらわれない対比や痛烈な批評性を提示する作風で、幅広い世代から圧倒的な支持を得ている。絵画、写真、映像、立体、パフォーマンス、など表現領域は多岐にわたる。国際展や国内外の美術館での個展やグループ展に参加する傍ら、近年は小説やエッセイ集などの執筆も手がける。
河村 康輔 Kosuke Kawamura
コラージュアーティストとして、様々なアーティストとのコラボレーションや国内海外での個展、グループ展に多数参加。 グラフィックデザイナーとして多数のアパレルブランドにグラフィックを提供。書籍の装丁、広告デザイン・アートディレクション、ライブ・イベント等のフライヤーデザイン、DVD・CDのジャケットなど多岐に渡り活動。
プロジェクトFUKUSHIMA!
Project Fukushima!
2011年3月11日の東日本大震災直後、福島の今を伝え、文化の力でFUKUSHIMAをポジティブに変えることを目的に、音楽家・遠藤ミチロウ、大友良英と詩人・和合亮一の呼びかけで、県内外の有志によって結成。「未来はわたしたちの手で」のスローガンのもと、福島で毎年行う「フェスティバルFUKUSHIMA!」を軸に多彩な活動を続ける。2015年より山岸清之進が代表に就任。震災から10年以上を経て、福島のみならず各地域で自主的な活動が続いている
河野 透 Tohru Kohno
TVカメラマンを経てフリーランスのフォトグラファーとなる。東日本大震災の後は被災地支援にかかわり被災地で再開された海産物を放射能検査をして支援者に販売し、その売上で被災地で花火を上げ続けている。フォトグラファーの他に、ダイビングインストラクター、漁師、花火師の顔を持つ。
Wide Awakes
ワイドアウェイクスは2020年頃にアメリカで発足した、創造的なコラボレーションを通じて未来を再構築するオープンソースのネットワークです。その名はもともとは、リンカーン大統領を実現させた市民運動に付けられていました。ワイドアウェイクスは無限かつ破壊的、ビジョナリーで、多様性の根本的な複雑さを求め、視点は広げることで、安全な世界がもたらされます。喜び、自治、そして自由の生来の権利を取り戻し、搾取や有限のゲームを拒否し再生、豊かさ、そして無限をその代わりに受け入れます。心、体、精神の解放を目指して新たな文化を共に創造するため、この運動を成長させていくすべての人々のアイデアと参加を歓迎するコミュニティです。
Chim↑Pom from Smappa!Group
2005年に東京で結成されたアーティスト・コレクティブ。現代社会に介入したプロジェクトを通して世界各地の展覧会に参加し、その他にもさまざまな自主企画を展開している。森美術館、MoMA PS1などで個展を開催し、シドニービエンナーレ、サンパウロビエンナーレなど数々の国際展にも参加。ポンピドゥー・センター、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館、M+、東京都現代美術館などに作品が収蔵されている。
USUGROW
福島県福島市出身。90年代初頭、パンク、ハードコア等のアンダーグラウンドミュージックシーンでのフライヤー製作からアーティスト活動を始める。イラストレーション、カリグラフィ、キャンバスペインティング、ミューラル等、手法、媒体を超え制作活動を展開。現在はオリジナル書体によるカリグラフィと舞踏をモチーフに、文化の伝播をテーマにした作品を主に制作中。
浦 裕幸 Hiroyuki Ura
1984年東京生まれ。独学。東京を拠点に国内外での演奏、CDリリース、サウンドインスタレーションの展示などを重ねる。近年は、市販の録音用カセットテープを5~8秒の長さに加工した、自作のエンドレスカセットテープを用いた演奏や展示を行う。
片平 仁 Jin Katahira
私の作品のテーマは、2011年に起こった福島第一原子力発電所の過酷事故である。それは、福島に住む私にとって大きな問題だが、人類の未来に深く関わるものでもある。この事故の問題は核兵器の問題とも繋がる。私たちはこの問題に対して厳しい目を向け続けなければならない。
赤城 修司 Shuji Akagi
1967年、福島県生まれ。筑波大学芸術専門学群洋画コース卒業。青年海外協力隊員美術教師として1994年から2年間ブルガリアで活動。2011年3月、東京電力福島第一原子力発電所事故をきっかけに、福島市内を写真で記録し、Twitterで発信し始める。2015年、写真集「Fukushima Traces, 2011-2013」刊行(オシリス)。出品展覧会に、2013年「未来の体温 after AZUMAYA」(山本現代、アラタニウラノ)。2014年 「Transmission」(スタジオ35分)。2015年「Don't follow the wind」(福島県の帰還困難区域内)。2016年「種差デコンタ2016」(八戸市美術館)、「Perpetual Uncertainty」(スウェーデン、ウメオ美術館)など。
snipe1
日本人グラフィティライターの先駆者として知られるsnipe1は、1990年代初頭のNYグラフィティ界に10代で身を投じ、その後世界中のグラフィティコミュニティを巡りコネクションを築いた後に帰国。活動の拠点を日本に移し、今日までの日本に於けるグラフィティカルチャーの興隆に多方面で尽力してきた。2018年、自身初となるソロエキシビションを、村上隆が運営するHidari Zingaroにて開催し、好評を得る。ストリートカルチャーの感性に基づきながらも、グランジとも言うべき「汚さ」のエッジを取り入れた、ダーティ且つ誰にも似ない独自なスタイルを貫くsnipe1のグラフィティは、常に固定観念を破壊する危うさを孕んでおり、LA、NY、バンコク、香港、メルボルンなど、世界中の前衛ギャラリーにて、今なおアート界をボミング中である。
岩根 愛 Ai Iwane
写真家。同地と福島県三春町拠点。1996年より写真家として活動を始める。離れた土地の見えないつながりを発見する精力的なフィールドワークをベースに、移民を通じたハワイと福島の関わりなど、土地に根ざした人間の姿を追う。2018年『KIPUKA』(青幻舎)を上梓、第3回プリピクテジャパンアワード(2022)、第44回木村伊兵衛写真賞、第44回伊奈信男賞等受賞等。
橋の下世界音楽祭(鈴木聡・USUGROW)
Hashi-no-shita World Music Festival SOUL BEAT ASIA
(Satoshi SUZUKI, USUGROW)
鈴木 聡:日本各地に根付く八百万の想い、息づく伝承の魅力に導かれ続けている。和の国が語りかけてくる、姿なきものを視覚化し、伝え繋ぐことを目指している。
USUGROW:福島県福島市出身。90年代初頭、パンク、ハードコア等のアンダーグラウンドミュージックシーンでのフライヤー製作からアーティスト活動を始める。イラストレーション、カリグラフィ、キャンバスペインティング、ミューラル等、手法、媒体を超え制作活動を展開。現在はオリジナル書体によるカリグラフィと舞踏をモチーフに、文化の伝播をテーマにした作品を主に制作中。
開発 好明 Yoshiaki Kaihatsu
1966年山梨県生まれ。多摩美術大学大学院美術研究科修士課程修了。 観客参加型の美術作品を中心に、2002年にPS1 MOMA「Dia del Mar/ By the Sea」、2004年にヴェネチア・ビエンナーレ第9回国際建築展、2006年に「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」に出品。2024年東京都現代美術館にて個展予定。
SIDE CORE
2012 年より活動を開始。メンバーは高須咲恵(Sakie Takasu)、松下徹(Tohru Matsushita)、西広太志(Taishi Nishihiro)。映像ディレクターとして播本和宜(Kazunori Harimoto)が参加。公共空間におけるルールを紐解き、思考の転換、隙間への介入、表現やアクションの拡張を目的に、ストリートカルチャーを切り口として「都市空間における表現の拡張」をテーマに屋内・野外を問わず活動。
小林 憲明 Noriaki Kobayashi
1974年 新潟県出身
1889年 15歳で出会ったレンブラントの自画像に惹かれ画家の道へ
1998年 名古屋芸術大学研究生修了
2008年 長男の誕生から妻が子どもを抱きしめる姿をダキシメルオモイとして描きはじめる
ダキシメルオモイプロジェクト1000家族を目標に活動中(500家族取材、280家族完成)
廣海 充南子 Minako Hiromi
1983 年 大阪府藤井寺市生まれ。京都造形芸術大学(現 京都芸術大学)にてデザインを学び、大学を中退。単身スペインに渡り、芸術を学ぶ。ヨーロッパでアールブリュットの世界観に感銘を受け、帰国後は 福祉の世界に身を置く。26歳、結婚・出産を経験し、29歳、配偶者との死別。育児などで作品制作から遠ざかっていたが、制作を再開。国内外にて、作品展示発表を続ける。現在、育児・作家活動を継続しながら、福祉施設にてアートディレクターとして活動している。
NPO法人みんなのデータサイト Non Profit Organization Minna-no Datasite
「みんなのデータサイト」は、日本国内にある市民放射能測定室の食品・土壌の測定データを検索・表示できるサイト。人々が誰でも簡単に情報にアクセスでき、無用な被曝を避けるために活用してもらうことを目的に設立された。最大時には34、現在24の日本国内の市民放射能測定室が参加して、各測定室で計測されたセシウム134及び137の測定結果はデータベースに登録され、インターネット上で公開されている。
糸井ダダカン寛二 Kanji "Dadakan" Itoi
通称:ダダカン。1920年生まれ、101歳で逝去。東京都出身、日本の前衛芸術家、ハプニング・アーティスト、ダダイスト、ハプナー。日本のハプニング・アートの元祖。幼い頃より芸術思想「ダダ」に興味を持ち、1960年代から仙台市を拠点に独自の表現活動を続け、名声とは無縁に、戦後の前衛芸術史に大きな足跡を残す。1964年東京オリンピックや1970年大阪万博といった高度経済成長の最中に、路上で裸体を用いたハプニングをゲリラ的に行った。長年美術界から黙殺され、記録資料が乏しいこともあり、しばしば「伝説」と称される。
梅原 真 Makoto Umebara
高知市生まれ。高知県在住。「土地の力を引き出すデザイン」をデザインする。柚子しかない村の「ぽん酢しょうゆ・ゆずの村」。かつおを藁で焼く「一本釣り・藁焼きたたき」。荒れ果てた栗の山から「しまんと地栗」。4kmの砂浜を巨大ミュージアムに見立てる「砂浜美術館」。島根県隠岐郡海士町のアイデンティティ「ないものはない」のプロデュースなど。2016年・毎日デザイン賞特別賞受賞。武蔵野美術大学客員教授。
平井有太(マン) Yuta Hirai
アーティスト/UPDATER・みんな電力/NPO法人みんなのデータサイト顧問。
1975年東京生、School of Visual Arts卒。96〜01年NY在住、2012〜15年福島市在住。2013年度第33回日本協同組合学会実践賞受賞。福島では福島大学の客員研究員として農の復興事業をJA新ふくしま(当時)、福島県生協連と協同し、市内すべての田んぼ/果樹園の含有放射性物質を測定。根幹にあるエネルギー問題と、循環型社会におけるサステナビリティとの関わりを深化させる。
水沼久直 Hisanao Mizunuma
1972生まれ、岩手県在住。幼少の頃から絵を描く。高校時代に油絵と出会いその後アクリル絵の具やクレパスを使い制作、表現の幅を広げる。2012年からはサインペンによるドローイングをはじめ、現在もこの制作を続ける。雲仙普賢岳の噴火した1990年頃以降、自然災害に対する強い恐怖心や不安感に駆られるようになり、2011年の東日本大震災を経験したことでその感覚は表面化した。
梅沢和木 Kazuki Umezawa
1985年埼玉県生まれ。2008年武蔵野美術大学映像学科卒業。
インターネット上に散らばる画像を再構築し、圧倒的な情報量に対峙する感覚をカオス的な画面で表現する。
主な展示に、2023年「Everlasting Particle CORE」(HARMONY ART GALLERY、上海)や2019年「Tokyo Pop Underground」(Jeffrey Deich、ロサンゼルス・ニューヨーク)など。東日本大震災に関連する活動として、福島での「カオス*ラウンジ新芸術祭2016」や2013年「未来都市フクシマ展──廃墟と想像力」(東京大学本郷キャンパス、東京)に参加。国内外で幅広く活動している。
Nippon AWAKES
わたしたちはWide Awakesの中心メンバーでニューヨークを拠点に活動するアーティストのホセ・パルラ氏と、エネルギーや福島の問題をテーマに表現活動を続けてきたアーティストの平井有太の呼びかけにより結成されたアーティスト・コレクティブ。
「3.11を二度と起こさせない」ことを目的に、私たちが陥りがちな無関心や無自覚を目覚めさせ、自律的な共生を実現するきっかけとなることを目指している。
上映予定作品 (Movie)
フタバから遠く離れて/Nuclear Nation-Futaba kara Tooku Hanarete
東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故で、遠く離れた場所へ避難した福島県双葉町の人々に密着したドキュメンタリー。原発事故により、福島県双葉町の住民1423人が、約250キロ離れた埼玉県の旧騎西高校で避難生活を送ることになる。以前は原発によって潤い栄えたとされる町の盛衰と、ある日突然、故郷を失った住民の日常を9カ月間にわたり映し出していく。エンディングテーマ曲「for futaba」を坂本龍一が書き下ろした。
太陽の塔/Tower of the Sun
80年代、「芸術は爆発だ!」という言葉で、一躍世間の注目を浴びた岡本太郎。「凡人の理解を超えた変わり者」というタレントのイメージもあるが、画家・写真家・彫刻家・建築家・思想家の顔を持ち、芸術家という言葉にはとうてい収まり切らないスケールの大きな人物だ。本作では岡本太郎に影響を受けた人々をはじめ、総勢29名へのインタビューを敢行。芸術論だけでなく、社会学・考古学・民俗学・哲学の結晶としての岡本太郎が語られ、「太陽の塔」に込められたメッセージを解き明かす。
切腹ピストルズ参上/The Seppuku Pistols
江戸時代の野良着に身を包み、神出鬼没! 全国の村や離島、あらゆる場所に現れ 圧倒的な熱量で和太鼓を響かせ 観る者を踊らせる「切腹ピストルズ」又の名を「江戸一番隊」。彼らが和太鼓を手にした きっかけは東日本大震災。灯の消えた街々。原発事故には「文明の暴走」や「脆弱さ」を痛感した。「自分たちが創ったもので自ら崩壊する」矛盾に疑問を感じ、「生き方のスタイルは自分で決める」決意の表れとして 、原初的な表現手段を選んだ。「かつて江戸時代には”粋”という遊び心があり、庶民の生き生きとした暮らしの知恵があった。しかし明治維新以降 急速に進められた西洋化、文明化によって日本人は大切なものを失ってきた!もう一度 あの江戸に戻ろう!」というメッセージを発信し続ける!